• 避妊手術、去勢手術をいつするのが良いのか その4
    肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)という腫瘍があります。基本的には、悪性で、つまりは「がん」で、命にかかわることも多い。皮膚にできたり、肝臓や脾臓にできたり、いろいろです。これが、犬の皮膚にできた肥満細胞腫です。肥満細胞腫の話を診察ですると、「うちのこが、太っているからですか?」っていう質問がよくあります。はっきり言っておきますが、肥満細胞腫の肥満は、体の肥満とは関係ありません。元々、肥満細胞という... 続きを読む
  • 避妊手術、去勢手術をいつするのが良いのか その3
    避妊手術に関して、いろいろな研究報告があります。乳腺腫瘍の話は、「その2」で書きました。今回は、前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)についてです。これは、後ろ足のレントゲン写真です。上側にある骨が、大腿骨(太ももの骨)で下側にある骨が、脛骨(すねの骨)です。前十字靭帯は、ひざ関節の中にある靭帯で、すねの骨が前に行かないようにしています。これが、切れると緑矢印のように、すねの骨が前に滑って... 続きを読む
  • 避妊手術、去勢手術をいつするのが良いのか その2
    さて、まず女の子の話から。避妊手術をいつするのが良いのでしょうか?病気予防の観点で言うと、皆が知っている情報があります。乳腺腫瘍に関してです。乳腺腫瘍は、初回発情までに避妊手術を行うと、発生率が0.05%になることが知られています。2回目の発情までに避妊手術を行うと、発生率は8%になることも知られています。この情報は、結構有名で、他の動物病院のHPや獣医師が腫瘍について書いている書籍など調べるといくつか... 続きを読む
  • 避妊手術、去勢手術をいつするのが良いのか その1
    予防が一通り終わったら、女の子なら、避妊手術を男の子なら、去勢手術をいつするのか?よく質問を受けます。まず、何を目的に手術をするのか?必ず手術をしないといけないと考えてる飼い主さんがいますが、本当にそうなのでしょうか?手術の目的を考えてみることが重要です。病気の予防のためということが多いのかもしれません。では、どういう病気を予防するために手術をするのか?男の子と女の子で違いがあります。以前は、女の... 続きを読む
  • 咳をする子犬が多いような
    以前にも、書きましたが、最近子犬の来院が増えているようで、そして、咳をしている子犬が多いようで、そして、調べてみると、「犬呼吸器疾患(CRD)パネル」の一番上、「ボルデテラ・ブロンキセプティカ」が陽性になることが多いような気がします。感染症なので、どこかで流行しているのでしょうか?感染症なので、私たちの病院でも、診察室等隔離措置を講じた上で、診察・治療を行います。... 続きを読む

プロフィール

ダクとりくん

Author:ダクとりくん
ダクタリ動物病院京都医療センターのスタッフによるブログです。
公式キャラクターのダクとりくんが病院の様子や飼い主さまに役立つ情報を発信します。
口癖は、語尾に「~たり」と言ってしまうこと。
誕生日は、2016年11月5日と判明した。
申年ということになる。
HumanとAnimalとNatureをBondすることを使命とする。

ブログが病院HPに移行した後も、独自のブログをあげていくことを決意。
より気軽な内容で、つぶやいていくことに・・・。

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