• 獣医師の教育 その1
    大学を卒業し、国家試験に合格すると「獣医師」になれます。ただ、大学を卒業し、国家試験に合格しても十分な診察ができるわけではありません。私たちの病院でも、すぐに診察に出てもらうわけではなく、まずは、先輩獣医師に付いて勉強が始まります。ある程度、わかってきたかなってところでいざ、外来診療デビューです。もちろん最初は先輩獣医師に質問したり確認したりです。今までいろんな獣医師に指導してきましたが、起こしや... 続きを読む
  • 雑誌をもらったのだが・・・
    ネコちゃん向けの雑誌をもらいました。この時期、マダニ感染の注意とSFTSに注意しましょうという内容です。いつもは、待合に置いて自由に持って帰ってもらうようにするのですが、現状、そのような配布物は置かないようにしています。取って行ってくれるだけならいいのですが、手にとって戻す人がいた場合、やはり感染症予防の観点から避けるべきだろうという判断です。... 続きを読む
  • 子猫を保護
    最近、子猫を保護したっていう診察が多い気がするたり。この時期、ノミがいたり、寄生虫がいたりするから気を付けて欲しいたり。※ダクトリくんは、語尾に「~たり」を言いがちです。... 続きを読む
  • キャットリボン運動に賛同しています
    私たちの病院は、キャットリボン運動の提携動物病院になっています。猫は乳がんが多く、早期発見し、しっかり治療しましょう。という運動です。いろいろ規約はありますが、その一つに乳がんの摘出手術をする際には、大きく切除することがあります。また、リンパ節も同時に切除する必要があります。この胸の横の、脇にあるリンパ節。例えば、このCT画像では、4.5mmの大きさ。これを取るのが難しい。CTでは脂肪が黒く見えて、その中... 続きを読む
  • CTで健康診断
    病気の診断のためにCT検査を行いますが、健康診断のためにCT検査を導入しようかと考えています。ただ、全身麻酔というのがハードルになります。無麻酔CT検査という方法もありますが、やはり麻酔をかけての方が、しっかり診断できます。お腹のCTを撮ったところ、たまたま違う病気が見つかることもあります。ネコで、仰向け、頭は上にあります。内臓を除きました。骨を半透明にしました。赤く残るのが大きな血管と腎臓です。左に見え... 続きを読む
  • 逆に、小さい腫瘤を調べるのに
    大きくて、目立つ腫瘤があると「見てください。こんなに大きな塊が・・・」と説明するのにCTは便利です。今回は、逆に「見てください。こんなに小さい塊が・・・」の例を載せてみます。これは、左斜め上が頭の方向で、斜め下から体を見ています。皮膚はなく、内臓が見えています。青色が太い血管で、茶色が肝臓や腸、紫が脾臓です。その脾臓の中に、緑の塊が見えます。これが今回の検査目的の腫瘤です。腸をなくしてみました。脾臓... 続きを読む
  • 診察って、診断って、どうしているの その7
    新人の獣医師には②を取る時もありますが、基本的には③の方法を取っています。なかなか治らなかったり、症状が「なんだかおかしい」場合には、①の方法を取ることもあります。さて、③可能性の高いものから調べていくですが、実際どう考えるのでしょう。例えば、犬、生後4か月、3日前にペットショップから家に迎えた元気食欲あり、昨日から下痢この場合、①感染症(寄生虫、ウイルス等)②食事関係(食事の変更、過食等)③異物でしょ... 続きを読む
  • 診察って、診断って、どうしているの その6
    さて、診察方法の最後の④に関してです。④狙い撃ちしていくです。症状や状態、犬種などから「これだろう」と決めてかかる診察方法です。あくまで私見ですが(あくまで)、獣医師になって2~3年経過すると、ある程度の診察・診断が出来るようになり、わかった気になる時期があるように思います。私もそういう時期があったように思います。そんな時期、決めてかかりがちです(全ての獣医師が、ではありませんよ)。なまじ成功すると... 続きを読む
  • CTの有用性(例えば、副腎腫瘍)⑦
    腫瘍が見つかったとして、手術をするかの最終判断に「体から腫瘍を余すことなく取り除くことができるのか」が重要になります。悪性腫瘍で、転移がすでに起こっていれば、いくら腫瘍の塊をきれいに取り除けたとしても、体に腫瘍は転移という形で残ります。この画像はどうでしょうか。緑で囲ったところが、特に造影されています。ただこれは、確かに転移でもこう見えることもあるし、肝炎などでもこう見えることもあります。CTでは、... 続きを読む
  • 診察って、診断って、どうしているの その5
    前回、診察にはだいたい4つのパターンがあると書きました。今回は、③からのお話です。③可能性の高いものから調べていくです。今回は「下痢」を例に説明していますが、下痢の可能性として、前回と同じものを載せます・・・雑誌の抜粋です。「下痢」の原因を考えるにしても、上の表の全てが同じくらいの頻度で起こるわけではありません。例えば、右の一番下に記載されている「カルチノイド症候群」なんて見たことありません。「下痢... 続きを読む

プロフィール

ダクとりくん

Author:ダクとりくん
ダクタリ動物病院京都医療センターのスタッフによるブログです。
公式キャラクターのダクとりくんが病院の様子や飼い主さまに役立つ情報を発信します。
口癖は、語尾に「~たり」と言ってしまうこと。
誕生日は、2016年11月5日と判明した。
申年ということになる。
HumanとAnimalとNatureをBondすることを使命とする。

ブログが病院HPに移行した後も、独自のブログをあげていくことを決意。
より気軽な内容で、つぶやいていくことに・・・。

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