• 門脈体循環シャント その4
    門脈体循環シャント(PSS)があると肝臓を流れる血液が減ります。肝臓の中の血管が少なく見えてきます。どういうことかと言うと・・・これは、通常のワンちゃんのお腹の特に肝臓の断面です。外を囲う白いものが肋骨です。中を葉脈のように広がっている白いものが肝臓の血管です。わかり易くしようとして、逆にごちゃごちゃしちゃいました。緑で囲ったものが、肋骨です。赤で線を引いてみたものが、肝臓の血管です。さて、これがPSS... 続きを読む
  • インターネットで処方食
    療法食・処方食はその名前の通り獣医師が診察して、「処方」する食事たり。「処方」を受けずに買うことは本来できないはずたり。先日、療法食・処方食メーカーさんと話をする機会があったたり。メーカーとしても、インターネット販売は良しとしていないと強く言っていたたり。ネットでも以前は「安いから」という理由で療法食・処方食を買っている人が多かったらしいたりが、最近では、「しっかりしたところから」買いたいと思う人... 続きを読む
  • ハリネズミのCT検査
    ハリネズミのCT検査もたま~に行います。ハリネズミには、やはり「ハリ」があるので、レントゲン検査を行っても、なかなか評価しづらい場面も多い。レントゲン検査でわかりにくいのなら、いっそのことCT検査をしましょうなんてこともある。これらは3Dにしてあるのですが、基本は断面で診断します。このハリネズミは、肺の状態がかなり悪いことが予想されたので、麻酔をかけずにCT検査を行いました。肺の状態をできるだけ早く、的確... 続きを読む
  • 耳の診断(外耳炎が重度の場合)
    ワンちゃんで、外耳炎(耳の炎症)はよく見られます。結構、アレルギーが関係しているのことが多かったり。診察では、耳の中を覗いたり、耳垢を採取したりします。重度になってくると、レントゲン検査が必要になったり、さらに、CT検査を行ったりする必要が出てきます。これは、外耳炎がひどいワンちゃんの頭の断面です。オレンジで囲った内側が耳道(耳の管)です。最初の写真を見てもらうと、耳道全体が白く厚くなっています。さ... 続きを読む
  • 門脈体循環シャント その3
    門脈体循環シャント(PSS)を疑う全てのワンちゃんがそうであるとは限りません。疑う症状や血液検査結果がある場合、CT検査を勧め、実施します。ただ、「おかしな血管」がない場合もあります。「おかしな血管」があった場合には、診断は容易ですが、ない場合は慎重になります。だって、見落としている可能性があります。また、「おかしな血管」があった場合の、検査結果はわかりやすく、「その血管」が写っている写真を見せます。... 続きを読む
  • 猫も水分を取った方が良いのです
    前々回のブログで、ワンちゃんの水分補給の商品を紹介しました。何名かの飼い主さんから、「猫用はないのですか?」といったご質問を受けました。メーカーに確認したところ、前回紹介した「うるワン」を猫に与えても大丈夫ということでした。ただ、猫用の商品もあります。ピュリナという会社が出している、「ハイドロケア」という商品です。言い方は悪いですが、猫の舌にまとわりつくような成分が入っているため、飲みやすいという... 続きを読む
  • 門脈体循環シャント その2
    門脈体循環シャントは、略してPSSとも呼んだりします。さて、このPSSですが、診断には「おかしな血管」を見つける必要があります。超音波検査で見つけることも可能ですが、見落としなく探すためと、手術を見据えるとCT検査が推奨されます。例えば、これは、PSSと診断したワンちゃんのお腹の断面です。白く太い線で見えるのが血管で、緑で囲ったところが、「おかしな血管」です。このワンちゃんは、少し重度です。「おかしな血管」... 続きを読む
  • 冬でも水分はしっかり取りましょう
    今回の内容は、宣伝を含みます。ゼリータイプのおやつで、低カロリーなのと市販されているゼリータイプのおやつに比べて、塩分が1/9程度だそうです。塩分が少ないので、腎臓の悪いワンちゃんにも使用できます。診察で、腎臓数値が高いワンちゃんに「水分をしっかり取ってください」と、話したりします。実際にどうしたらいいの?そんな質問もよく受けます。その一つの方法として、この度、採用してみました。普通におやつとしても... 続きを読む
  • 門脈体循環シャント その1
    門脈体循環シャント(もんみゃくたいじゅんかんシャント、英:portosystemic shunt;PSS)とは門脈系と全身性静脈系との間に短絡血管が生じ、異常な交通路が形成された状態。門脈体循環シャントにより腸管や脾臓からの静脈血が肝臓を経由せず直接体循環に流入するため、必要な栄養素が肝臓に供給されないあるいは肝臓による代謝が行われないため、種々の臨床症状を呈する。肝外性シャントと肝内性シャントに分類され、肝外性シャント... 続きを読む
  • 誤食が多かった日のこと
    どうやら最近、誤食が多いような気がする。先日の誤食が多かった日のネコちゃん。お腹を下から見ています。見えにくいので、腸を取り除いてみましょう。黄緑色に強調してみましたが、なにやらおかしなものが腸に詰まっています。お腹を開けることになりました。なにやらひものような、ゴム紐のようなものが詰まっていました。最近、なぜか誤食が多いような。昨日も夜中に誤食の夜間診療がありました。さらに、今日も早朝から誤食の... 続きを読む

プロフィール

ダクとりくん

Author:ダクとりくん
ダクタリ動物病院京都医療センターのスタッフによるブログです。
公式キャラクターのダクとりくんが病院の様子や飼い主さまに役立つ情報を発信します。
口癖は、語尾に「~たり」と言ってしまうこと。
誕生日は、2016年11月5日と判明した。
申年ということになる。
HumanとAnimalとNatureをBondすることを使命とする。

ブログが病院HPに移行した後も、独自のブログをあげていくことを決意。
より気軽な内容で、つぶやいていくことに・・・。

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