• 腎臓の肉腫
    ネコは、腎臓を悪くしがちです。ある程度高齢になってくると、定期的に血液検査や尿検査をした方がいいでしょう。いざ腎臓が悪くなった時に、ほとんどは単純に「腎臓が悪くなった」だけなのかもしれません。が、実は腎臓に「がん」ができていた、なんてケースもあるんです。血液検査や尿検査に加えて、レントゲン検査や超音波検査、場合によってはCT検査が必要になる場合もあります。今回ご紹介するネコちゃんは、腹水(お腹に水が... 続きを読む
  • 診察で模型を使う
    診察で病気の説明等を行う際に、できるだけわかり易くできるかという葛藤が常にあります。専門用語は使わない、とか略語は避ける、とか紙やホワイトボードに書く、とか内容により様々な工夫をする必要があります。その中に、模型を使用することもあります。これは、ワンちゃんの心臓の模型です。割って中を見ることもできるので、「ここが左の部屋で、ここから血液が流れて・・・」そんな説明をします。この模型は、心臓薬の景品で... 続きを読む
  • 糖尿病にご注意を
    ネコの糖尿病は、ヒトの糖尿病と似たようなところが多いと言われます。例えば、肥満だと糖尿病になりやすい、とか。そんな糖尿病も、もしなってしまったら、早めに見つけて、早めに治療を開始した方が良いに決まっています。ただ、糖尿病に限らず、「ちょっと最近だるいわ~」とか「なんか最近疲れやすいわ~」とか言ってくれないので、見つかった時には、けっこう重症なんて時も多いのです。私たちが読む教科書には、「糖尿病にな... 続きを読む
  • 股関節脱臼 その2
    さてさて、股関節脱臼にはどのような治療法が行われるのでしょうか。非観血的整復(ひかんけつてきせいふく)という方法があります。非観血的とは、血を見ない、つまりは、切ったりしない、すなわち、外科手術をしないということです。簡単に言うと、足を引っ張って、外れている股関節をはめましょう、という方法です。この方法で、治る場合もあります。が、すぐに外れる場合の方が多いように感じます。あとは、手術です。人工関節... 続きを読む
  • 股関節脱臼 その1
    股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)とは、股関節が脱臼することです。って、そのままです。ワンちゃんでも、ネコちゃんでもおこります。主な原因は、事故や外傷が多いでしょうか。交通事故にあって、とか、高いところから飛び降りて、とか、足がひっかっかって、とか、暴れて、とか、いろいろあるようです。これは、股関節を脱臼したワンちゃんのレントゲン写真です。仰向けに見ているので、向かって左が右足になっています。オレ... 続きを読む
  • もうすぐ、予防シーズン到来
    ♪は~るが、く~れば予防シーズン到来たり。私たちの病院では、3月から予防キャンペーンを開催するたり。今年は、いろいろな企業努力で、昨年よりも若干ですが、低価格で提供できるようになったたり。薬局にも、キャンペーンに向けて予防薬の準備を始めているたり。少しでも安心した生活を送ってもらえるように、サポート頑張るたり。... 続きを読む
  • 意図せず見つけた別の病気が・・・③
    こんなケースもありました。ある病気を調べるために、CT検査を行うことになったのです。CT検査は全身麻酔が必要になるので、事前に麻酔前検査を行います。 胸のレントゲン検査もその中で行いました。すると、胸に「影」があったのです。そこで、CT検査で胸も見てしまおう、となりました。これは、そのワンちゃんの胸のCT写真です。左の方が頭の方向で、上が背中です。このオレンジで囲ったところが、「影」のあったところで、この... 続きを読む
  • 意図せず見つけた別の病気が・・・② 余談
    この赤い丸の副腎の腫瘍。横の緑丸の腎臓と比べても、結構な大きさです。この副腎腫瘍、症状がないことも多く、手術前検査で見つかることも多く経験しています。副腎は、そもそもステロイドホルモンなどを分泌する臓器です。その副腎が大きくなれば、ステロイドホルモンが過剰になりそうなものです。が、必ずしもそうとは限らないようです。この副腎腫瘍は、手術で摘出するかを考えなくてはならないのですが、大きくなればなるほど... 続きを読む
  • 大掃除
    先日のとある日曜日に、大掃除をしました。普段は、清掃業者にお願いしていますが、普段できないところを、スタッフみんなで掃除をしました。手術室の器具を保管している棚や、CT室のPC周辺など、実際に使用する獣医師や看護師が整理・掃除をする必要がある場所が少なくありません。断捨離の良い機会でもあります。これは、シャウカステンといって、レントゲンフィルムの裏から光を当ててみる機械です。この写真は、それの上をごし... 続きを読む
  • 意図せず見つけた別の病気が・・・② 後編
    指の腫瘍をどうしようかと考える必要があるところに、お腹の中に大きな問題を発見するのでした。前編と同じワンちゃんの、お腹の断面です。腎臓に挟まれる位置に怪しい影が見えます。緑で囲った丸いものが、左右の腎臓です。問題の影は、赤で囲ったものです。これは、副腎だと考えられました。そして、腫瘍を疑うことになるのですが、結構な大きさです。さらに、周囲が「つるっと」しておらず、「ぼこぼこ」しています。これは、悪... 続きを読む

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ダクとりくん

Author:ダクとりくん
ダクタリ動物病院京都医療センターのスタッフによるブログです。
公式キャラクターのダクとりくんが病院の様子や飼い主さまに役立つ情報を発信します。
口癖は、語尾に「~たり」と言ってしまうこと。
誕生日は、2016年11月5日と判明した。
申年ということになる。
HumanとAnimalとNatureをBondすることを使命とする。

ブログが病院HPに移行した後も、独自のブログをあげていくことを決意。
より気軽な内容で、つぶやいていくことに・・・。

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