こんにちは、今日は京都のダクタリ動物病院京都医療センターに勤務されている獣医師に、
夜間診療について、いろいろと質問していきたいと思います。
それではよろしくお願いします。
そもそも夜間診療って、どのような時間帯で行っているのですか
細かくなりますが夜間診療として、18時から21時まで診療をしています。さらに、深夜対応も行っていて、21時から翌朝の9時まで、普通診療が始まるまで受け付けています。
本当の深夜から朝方まで受け付けているとは、大変ですね
まあ、間で仮眠をとりますが、大変は大変ですね。深夜に必ず診察があるわけではないので、ずっと仮眠なんて日もありますね。
その診察は、だいたい何件くらいですか
日によっても違いますが、だいたい2~3件でしょうか。0の時ももありますし、5~6件の時もあります。緊急手術なんて時も稀にあって、その時はかなり疲れますね。
夜間病院ってもっと診察が多いと思っていましたが、そうでもないものなのですね
いやいや、夜間専門でされている病院は、もっと忙しいと思いますよ。ただ、うちは夜間専門で診察をしているわけではなくて、主に普段通院されている飼い主さんの不安に対応する形で夜間や深夜に診察の窓口を提供しているだけです。なので特に深夜の時間帯では、初診の方は診れないので、それほど数は多くないのです。
なるほど、そういう内情でしたか。ところで、深夜の診察って、どんな症状の動物が来るのですか
そうですね、「変なものを食べちゃった」とか「足を痛そうにしている」とかが多いように思います。あとはケイレンなんかも多いかもしれませんね。
「血を吐いた」とか「今にも呼吸が止まりそう」とか、そんな電話はあまりないのでしょうか
たまにはありますよ。でも、そういう症状って、「突然起こる」ってことはあまりなくて、予兆があることがほとんです。なので、本当に命が危ないって状態で夜間に来られることは、それほど多くはありません。
逆に、「こんなことくらいで」ってこともありますか
「こんなことくらいで」って思うことはありませんね。些細なことでも心配だから診察に来られるわけですから。本当に軽症でも、診察を受けたことで安心されるケースもあります。話だけで終わることもあります。特に夜中に様子がおかしいと思って、思えば思うほど不安になります。特に、夜中は。そんな時に、診察に来て、話を聞いて、それだけで安心されて、感謝されることも実際にありますよ。
なるほど、夜間診療の実態が垣間見れた気がします。本日は、貴重なお話をありがとうございました。また、別の機会に、いろいろな話を聞かせていただきたいと思います。
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